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上司:なんでこんな日経平均が荒れてるんだ? ⇒どう説明しますか? 4つの視点

NYダウ、日経平均・・・直近大荒れのマーケットを読みとく

 

連日、アメリカ、日本の株式相場が乱高下しています。

こんな時に会社で出がちな、上司からの言葉。

 

うまくかわせて(笑)いますかね。今回のように相場が大きく荒れている際には、何が起こって(事実)⇒マーケットがそれをどうとらえているか(投資家心理)慌てず整理することが大切かな、と思うので、直近のマーケット動向を読み解くためのカギを集めました。

 

読み解くポイントは、背景として①長引く米中貿易摩擦、②新型肺炎拡大による市場不安の高まり、今後の懸念事項として③原油価格の急落、そして④止まらない円高などが挙げられます。

 

背景① 長引く米中貿易摩擦

今回のマーケット混乱につながった初めの芽ともいえる出来事は何かと考えた場合、米国と中国の貿易摩擦は欠かせないでしょう。2018年にトランプ大統領が就任以降、米国は中国からの半導体やロボット関連など輸入品の大部分に追加関税を課し、両国の対立が長引いていました。

 

中国に本拠を置く大手企業が周辺国への移転も検討するなど、グローバルなサプライチェーンへの影響が懸念される状況が長く続いていました。その後、2020年2月に米国から中国への輸出を大幅に増やす「第一段階の合意」が発行されましたが、事態が収束する前にさらなる不安要素として一気に広まったのが新型肺炎でした。

 

背景② 新型肺炎拡大による市場不安の高まり

なぜ、新型肺炎の拡大が、企業の株価下落に繋がったのでしょうか?一つには、マーケットが(多くの投資家が)、「新型肺炎の拡大」=「企業の活動にマイナスの影響」との図式を描いたということが言えるでしょう。

 

中国発の肺炎が拡大することにより、国内企業を考えても、中国からのインバウンド需要を見込んでいる観光業の収益の落ち込み、国民の外出自粛や企業主催の各種大規模イベントの自粛による経済活動全体の落ち込み、など幅広い業種への影響が考えられます。

 

このような影響を見越して、今後企業の経済活動が厳しいものになるだろう、という見通しが広まったこと、が今回の相場の乱高下に繋がっていると考えられます。

懸念原油価格の急落

このような市場不安の高まりに追い打ちをかける形となったのが原油価格の急落です。3月上旬、産油各国による減産交渉が決裂すると、サウジアラビアが増産方針を打ち出し、一時、1バレル=34ドル前後まで原油価格が急落しました。新型肺炎の影響による需要の落ち込みも見込まれる中で、原油価格の急落はマーケットを揺るがすリスク要因として、今後もチェックが必要になってくるでしょう。

 

懸念④ 加速する円高

もうひとつ気になるのは円高がどこまで進むのか、という論点です。直近1ドル=103円台前半まで円高が進んでおり、輸出に頼る国内企業にとってはマイナス要因となるでしょう。「有事の円買い」がいまだ健在ではあるようで、(にしても円が安全資産とは到底思えない私にとっては、いまいちピンとこないいつもの動き。)マーケットの不安心理を読み解く一つのカギになるでしょう。

 

投資すべき?投資しないべき?

で、結局今のマーケットでどういう投資行動がいいんだよ、という話になるわけですが、何もしなくていいのでは、というのが個人的に思うところですね、長期投資を行っているのであれば、今後の世界経済全体が人口増に支えられてしばらく成長が続くというシナリオはまあのっかれるほど信頼はできるでしょうし、つみたて投資とかしている方なら、一時的な下落はむしろ余分に買えて得だ!ともなるでしょうし。

 

ともかく、今回のように短期的な相場の動きが全く読めないうちは投資のことなんて忘れて放置しておくのが、凡人である私みたいな者にとってはいいと思うんですよね、ええ。

 

まとめ

慌てず今、何が起きてるのか情報を集めてマーケットが落ち着くのを待つのが賢明かと思われます。